事務局からのお便り         わの会の行事

 

改定日 平成30年9月1日
                        あーと・わの会、事務局 
あーと・わの会の行事の概要について今後、平成30年9月より、2年ほど掛けてご案内致します。
今回はあーと・わの会の行事全般を紹介してゆきます。次回からは各行事の紹介となります。  
尚、当レポートは会の内部資料として作成したものですが極力そのまま掲載してゆきます。

Ⅰ あーと・わの会について
(目 的)
 当会は、平成30年7月1日発足のボランティアの会、会員が美術を楽しむ美術趣味の会であり、美術普及の実現に寄与することを目的とする。(あーと・わの会 会則 第3条)

(理 念)   シンボルマーク“わ”を理念とする。すなわち“わ”はコレクター&わたくし美術館と市民を結ぶ輪の“わ”わたくし美術館の“わ”、平和の“わ”、和を以て貴しとなすの“わ”、角が無くて添い易い“わ”、和みたいの“わ”、わいがやの“わ”等の願いが込められています。“わ”による美術普及を通じ“一人でも多くの方の役に立ち、幸せを願う精神”を基盤にすえた活動を目指している。(あーと・わの会 会則 附則8項)

(ミッション) (使命、存在理由) 
コレクターとわたくし美術館が協同、市民とともに多様な美術普及活動を推進継続。 
(ビジョン) (未来の姿) 
日本一のコレクターとわたくし美術館の集団が市民とともに美術界に新風を吹き込み続ける。 

(沿 革)  
Ⅰ 「わの会」は平成15年(2003年)の5月(15年前)に任意団体「わたくし美術館の会」として30名で立ち上げられた絵画・彫刻の趣味の会、ボランティアの会を源とする。
Ⅱ 平成22年(2010年8月)には任意団体からNPO法人あーと・わの会が美術普及を目的とし、会員数
70名前後(内「わたくし美術館」15名、コレクター50名)の趣味の会として設立。充実発展、信用も出来、目的達成。
Ⅲ 平成30年6月30日には高齢化による影響と、作業簡便を目的にNPO法人格を返上、任意団体に復帰、あーと・わの会として7月1日会員数70名で再発足した。(あーと・わの会 附則7項)

(特 徴)
01  当会はボランティア組織(志願兵、出前、手作り、自腹)です。
02  趣味の会です。
03  コレクター、わたくし美術館、作家、修復家、美術愛好家等様々な方の集まりです。
04  美術普及の実現に寄与することを目的としています。
05  ワイガヤの楽しい会を目指しています。 
06  運営には会員平等、公正を旨としています。
07  情報は透明化された会です。殆ど握拳(隠すこと)はありません。
08  担当は素人集団です。(プロの方も見えますが多くは素人で、担当されています)
09  担当には初心者も見えます。本業をお持ちで忙しい担当も見えます。
10  会員は仕事をお持ちの方が多いく一方「わの会」を専業としている方は殆どいません。
11  予算の大半は年会費10,000円/人と寄付で賄われています
12  多くの行事は手作りで行われています。実費経費は支払われますが、担当はじめ皆さんは出前、自腹、手作りで活動されています。
13  資料・データは完璧に越したことはありませんが、会の目的、体制(07、08、09、10)等の事情から、所属員に特に内部資料について100点満点を求めていません。8年間ほどNPO組織として一般組織並みのレベルを目指した経験と実績があり、NPOの各種、提出資料、定款、図書「わの会の眼」など外部に出た資料、出版物は高い評価を受けてきています。
13 平成29年2月~平成30年2月、一年ほど時間を掛け組織の抜本見直しを実施してきました。結果、より簡便で、活動がより自由で、提出資料も不要で、100点を求めぬ!任意団体組織を「わの会」は再度、選択しています。
14 当会は作品の鑑定機関ではありません、真贋については会としてタッチしません。又しないで下さい。
過去にも真贋発言、質のレベル発言で行事に参加しなくなり、会を退会された方がいること認識下さい。
15 「わの会」会員は一人一人が主役です。
16 特定の方を会が支援することは避けてきていますが、会員が特定の方を支援することは勿論、自由で
す。
    
Ⅱ 主な行事の紹介  下記に述べる各行事紹介において①~⑦で分類しています。
活動に係る事業 (あーと・わの会会則第5条)
① 質の高いコレクションの公開、美術普及活動の推進及び表彰 (市民に開放されています)
② 講演会の開催 (市民にも開放されています)
③ 埋もれた作家の発掘、顕彰、普及 (HP、図書等で市民にも開放されています)
④ ホームページ(HP)による活動状況の公開 (市民に開放されています)
⑤ 作品持ち寄り放談会 (市民に開放されています)
⑥ 会誌・図書の発行 (市民に開放されています)
① ~⑥は市民へのサービス、市民へも開放された行事、事業です。
⑦ 上記の目的を達成するために必要な事業として総会、理事会、会報、広報、アンケート等あります。
⑧ 加えて新規事業、美術普及のインフラ整備として簡便で利用しやすいわたくし美術館の運営事例100文字略歴、作品のデータ・ベース等についても取り進、又は実施の予定です。

Ⅲ 「わの会」の行事の概要について
1 当レポートは会員が15年間にわたってコツコツ築き上げてきた事業、行事の“手作り”されたささやかな内容、ノウハウです。
2 行事・事業は1万円/年の会費と寄付の予算内で運営されています。ボランティア精神で出前、手作り、自腹で試行錯誤の上作成された言わば汗の結晶です。各行事は当初、梅野隆さん、岩本昭さんら先達はじめ現会員の多くの皆様、理事、担当、経験者のご指導、ご協力により、立ち上げられてきています。
3 行事によっては、立ち上がり時期には、失敗を避けるため他の会の良い所を参考にさせていただきましが、多くの事業や行事は実質ゼロからのスタートです。コツコツとノウハウが積み上げられ現在では多くの行事、事業が独自のものとなってきています。
見方を変えれば独自で且つ、過去に事例のない新規事業、だれもやったことがないコトの一面をも見せ始めています。
4 美術普及の旗の元、一歩、世に問うような行事・事業を心掛けてきています。
1 市民へ開放度を高めてきています。放談会の開放、NPO格の取得、「わの会の眼」出版と企画展、HPのリニューアル、コラム欄新設、100文字略歴掲載等、牛歩の如く一歩一歩開放度を高めてきています。
2 会員の皆さん、そして担当の地道な努力によって未知の行事の領域に対し、勇気を持って実行され、問題点発生の度に多くの工夫がなされています。課題を抱え、解決しながら数々のノウハウの蓄積、知恵を出し合い、会は少しずつ新しい行事を交え、維持発展し、持続可能性な知恵も試行錯誤しながら蓄積されてきています。
3 「わの会」は新しい行事に挑戦するとともに日々少しずつでも改善が図られてきているルーチンワークによって維持されています。行事によっては趣味の会として普遍性を持つに至っている例も出てきています。
4 組織の主要メンバーの「わたくし美術館」はコレクションを市民に問う美術普及の勇者です。「わたくし美術館」とコレクターの融和、協同により、多くの新しいコトが出来るように思います。
5 趣味の会は大体 “曖昧な前提から 出発して 曖昧な結論のまま 終わること。この時、曖昧な形で終わったにも関わらず、とても上手く全体のバランスが取れていることが良い着地点(成功)”だと思っています。左脳(ロゴス脳)が発達し過ぎたコンピューターの如き、100点主義で判断すると趣味の会は衰退してゆくように思います。これは、コンピューターがいくら発達しても出来ない、人に残される能力であると思います。
6  これらの各事業、行事についての評価については、会員の皆様の経験、立場、考え方によっても評価に違いがあります。偏り、混乱を避けるため、極力、客観性のある評価として極力データ(数値化)化してきています。又必要に応じ、アンケートも実施してきています。
会の衰微、隆盛は数値に現れてきます。加えて、会員数、各行事への参加者数、美術普及活動件数などのデータを集めてきました。データはセンサーであるとともにその行事の実態を客観的に表しています。
7 平成30年6月の理事会、総会でNPO返上、任意団体復帰が決定されました。新しい組織「あーと・わの会」に生れ代わっています。当レポートは「わたくし美術館の会」の7年間、NPO法人あーと・わの会の8年間の計15年間の集大成、総括を兼ね、新組織、新担当の参考になればと思い作成させていただいています。
8 会則に示されている事業、行事に加え、当レポートではサポート事業を含め纏めています。会員の入会の条件、退会、役員、理事、監事の選任、総会、理事会等の役割、運営、組織は会則に定められています。

Ⅳ 「わの会」の業績・データの紹介 
01 15年間、無借金健全経営を継続してきています。
02 予定された行事は担当、会員の皆様の努力で欠番なし、全て実施されてきています。
03 収入の根幹をなす。年会費、収入は会員数、寄付金できまります。直近の会員数は70名前後で安定しています。
04 NPOの経営、美術普及のデータ 平成29年5月1日~30年4月30日の実績
  1⃣ 市民の受益対象者数(出席者、来館者数)推定 50,000人  
  2⃣ 美術普及活動 68件  
  3⃣ コレクション  活用 54件 寄贈 2件  
  4⃣ マスコミ掲載 113件  
  5⃣ HPアクセス数 650件/日 (29年7月~30年5月) 
考察 ; 29年度は、大きなイベントなく受益対象者数(出席者、来館者数)は昨年度に比し減。他は、ほぼ昨年度と同じ。(注意 ; ここにはコレクターの会としては日本一の美術普及実績が示されています。)
05 新規組織、事業を適時に実施会に刺激を与えてきました。
1 NPO格取得で質の向上、信用、知名度向上、
2 「わの会の眼」発刊、「わの会の眼」展の公立美術館での開催。
3 広報担当を新設、HPをリニューアルし、コラム欄、100文字略歴等も新しく掲載しています。

Ⅴ 「わの会」会員によるアンケート、内部評価 平成25年3月及び、27年3月(2年前)このアンケートには各項目別にアンケート結果が記されています。注意;当レポートにはそのアンケート結果の一部が掲載されています。このアンケートは会員の皆様によって各行事の評価が行われており、又評価項目、魅力行事のランキングも示されています。各種実績やデータも含め、ある程度の客観性があり、偏りのある個人の意見よりも重要視される場合があります。

01 「評価項目、魅力行事のランク」 について アンケート27年3月(3年前)の結果を示して見ます。
注意 ; 数値はアンケート投票人数です。
評価項目ランク   コレクション活用実績 28人  
          コレクション公開数  15人  
          マスコミ掲載数 14人
          わたくし美術館入館数 12人  
          企画展開催数 11人 
          ボランティア活動  9人
魅力行事ランク  コレクション展 29人 
         会誌 28人、 会報 27人、 
         放談会 22人 、 HP、広報 9人
         図書発行 9人、講演会 6人、わたくし美術館活動 6人
行事は極力、評価、魅力ランクの高い順からご紹介致します。
1万円/年の年会費のコストパフォーマンスは“とても高い”という観点からも見ていただく様にお願いします。当レポートには皆様の貴重な年会費一万円/人が どの行事に幾ら 使用されているかも当レポート(下記)に示されています。ご参考にして下さい。

02 「行事別一人当たり年間経費使用料 (年会費は10,000円/人)」
コレクション展 ➀   2100~3600円/人・年 (3600円/人は品川区民ギャラリー108,000円、広告120,000円のケース)
  「わの会の眼」展 ①  572円/人・年    
           5年に一度(200,000÷70人=2857円/人)
  会 誌 ②       2700円/人・年  4回/年発刊
  会 報 ⑦       2900円/人・年 
(含む総会、理事会、アンケート、マニュアル、レポート、会費請求はがき、コレクション展募集、校正、広報、経営、各種連絡事項催促等)
  放談会 ⑤       770円/人・年
  会計、NPO ⑦     710円/人・年
  講演会 ②       235円/人・年 
  2年に一度 (33000円÷70人=470円/人)
   広 報 ⑦       210円/年・人です。(15000円/70人)
   H P ⑦        640円/年・人です。(45000円/70人
  ( 計 )       10、837円~12、337円/人・年 
  (注意;10,000円を超えた分は寄付等でカバー)

Ⅵ 「わの会」の方針、会の特徴、注意している内容の紹介
  <理事長の方針>
01 旧組織の「わたくし美術館の会」、NPO法人あーと・わの会では、野原前理事長の基本方針 
  1 営業はしない。 
  2 会は無理せず、会員の増加を急がない。
  3 入会には会員の紹介、コレクターであることを条件にする。 
  4 特定作家の会員支援は自由、会としては理解、会としては特定作家の支援には距離を置く。 
  5 借金はしない。 
  6 経費はその年に極力使い切れ。
  7 公私混同せぬこと を守ってきました。新組織でも当基本方針は継続されてゆきます。
02 新組織、あーと・わの会の平園賢一理事からは“ワイガヤの楽しい会”を目指す方針が出され、今後、この方針に基づき具体化が図られてゆきます。
<会の特徴>
03 会員構成、行事を客観的に見て見れば共通点は“絵好き” “絵キチ”又は“見せたがり屋”の多い集団の様に見ても可笑しくありません。実に幅の広い会です。小コレクターから大コレククターまで、初心者からベテランまで幅が広くなっています。物故・現存コレクター、版画、水彩画コレクター等 50名。「わたくし美術館」を運営されている方15名。作家、修復家、画廊、美術愛好家も見えます。
出身、年代、経験も実にマチマチです。首都圏在住者が多いが地方に在住されている方もいます。ネット利用者、不使用者等。経営者、サラリーマン、公務員、医師等 経験、育ちも違い、立場の違う方々の集合体であり多様性ある観点を外さぬ様に配慮することが経営、事業、行事の成功のポイントとなります。
<運営上注意事項>
04 行事運営の注意すべきポイントはボランティアの本質を理解する必要があります。特に会員の皆さんの出前、自腹、手作りのボランティア活動には尊敬と感謝の気持ちを持っていただければ担当のやる気、勇気となります。
行事は充実し、小さな成功が続けば、持続可能行事として継続され、後継者問題も解決されてゆきます。
現在ではボランティア活動に対して会員の皆様の理解、尊敬と感謝が醸成されてきています。
05 ⑴ 真贋の判定は「わの会」が行う立場ではありません。当会では真贋判定は行っておりません。責任を持つことは出来ません。避けてきています。
⑵ 会員同士の又、所蔵品等の批判は極力控えてきています。 
⑶ 批判、評論、争論は極力控えています。批判、評論、争論において世間一般常識レベルを外れない様にお願いしています。
勿論、良い批判、建設的なご意見、元気の出るポジティブ評論、ある程度の自己宣伝等は受け入れやすく良いと思います。
 
初回の今回は、あーと・わの会の行事全般を紹介しました。次回からは各行事の具体的内容の紹介となります。